今までは、大手キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)で契約するのは普通の契約方法でした。
キャリアとは独自の回線設備を持っており、移動通信事業者と呼ばれます。
対して、独自の設備を自社で持っておらず、移動通信事業者から回線を借りて、事業を行っている会社を仮想移動通信事業者と言います。
仮想移動通信事業者は英語で、Mobile Virtual Network OperatorなのでMVNO(エムブイエヌオー)と呼ばれています。
MVNOはなんとなく聞いた事があるのではないでしょうか?
対して、移動通信事業者はMobile Network Operatorなので、MNOです。
このMVNOの中でもさらに分かれ、スマホ本体とSIMを組み合わせて販売しているのが、いわゆる「格安スマホ」で、SIMのみを販売しているのが「格安SIM」と呼ばれています。
SIM(シム)ってなに?っていう方は、こちらのSIMカードとは?を参照して下さい。
格安スマホ、格安SIMの最大のメリットは、維持費が安い事です。
当然、良い事ばかりではなく、デメリットもあります。
ただ、人それぞれライフスタイルが異なるので、使用方法によっては、デメリットを感じないで運用できる場合もあります。
SIMフリースマホ
今までの携帯は、本体(端末)とSIMが同一のキャリアから提供されたものでなければ使用できませんでした。
SIMにロックがかかっていたからです。 いわゆるSIMロック(シムロック)と呼ばれているものです。
ですので、例えばドコモであればドコモショップなどに行き、ドコモの料金プランを選んで契約するというのが普通でした。
現在では、条件はあるものの、シムロックを解除できたり、最初からロックのかかっていないスマホが販売されています。
iPhone7は、アップルからSIMフリー版が販売されています。
iPhone6sからは、一定の条件でSIMロックを解除できるようになっています。
このようにSIMロックのかかっていないスマホを「SIMフリースマホ」と呼んでいます。
SIMフリースマホなら、好きなキャリアや格安SIMを選んで使用できます。
ドコモ、AU、ソフトバンクなどの大手キャリアの場合、自社の料金プランとセットでスマホ本体の価格が抑えられています。
ですので、現実的には、大手キャリアのSIMをSIMフリースマホと組み合わせて使っても、料金的なメリットがないので、実際には格安SIMと組み合わせて使う事になります。
SIMフリースマホを購入して、格安SIMを使用すれば、毎月の維持費が抑えられます。
うまく使えば、お得な「格安スマホ」、「格安SIM」ですが、提供している会社も多く、プランの条件も異なるので、わかり難くどれを選んだらお得なのか詳しくないと難しいです。
ライフスタイルにあったプラン(会社)はどれなのでしょうか?
「格安スマホ」か「格安SIM」か
「格安スマホ」はスマホ本体とSIMがセットになっています。
「格安SIM」の場合は、別にスマホ本体を入手する必要があります。
スマホの入手方法は?
- 現在、使っている端末を使う、以前に使っていた端末を使う。
MVNOは大手キャリアのネットワーク(回線)を借りて運用しているので、利用できるスマホにも制限があります。
MVNOの多くは、ドコモのネットワークを利用しているので、ドコモ端末の多くは利用できます。
auの端末の場合、auのネットワークを利用する「UQ mobile」などau系のMVNOなら利用できます。
※現在の日本の携帯、スマホはSIMロックという仕組みで、本体とSIMが同一キャリアでないと使用できません。
2015年5月1日以降に発売された機種については、SIMロック解除ができますのでネットワーク(回線)が異なるキャリアでも使用できます。 こちらのSIMロックについての記事も参照して下さい。
MVNOがどのキャリアのネットワーク(回線)を使用しているかによって、SIMロック解除しなくても使えます。
例えば、ドコモ系のMVNOであれば、ドコモの端末、AU系のMVNOであればAUの端末を使用できますが実際には、周波数等の問題があり、事前にMVNOのサイトで使用したい機種が動作確認端末になっているか確認する必要があります。
- SIMフリー端末を入手する。
SIMロックがかかっていないSIMフリーの端末の場合は、いずれのネットワークでも利用できますが、機種が対応する周波数などの問題もあり、詳細はMVNOが公開している対応機種の情報を確認する必要があります。
まとめ
| 格安スマホ | 格安SIMとスマホがセットで販売されている |
| 格安SIM(シム) | SIMのみ、SIMフリースマホや既に持っているスマホと組み合わせて使う |
| SIMフリー スマホ |
SIMロックのかかっていないスマホ。通常は格安SIMと組み合わせて使用する。大手キャリアで同じ機種がある場合、本体割引がない分、価格は高くなるが格安SIMと組み合わせて使用することで長期的には維持費が安くなる。 |
格安スマホ、格安SIMのメリット
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維持費が安くなる
大手キャリアが2014年に発表した新料金プランでは、それまで月額千円前後だった基本料金が、月額2,700円になりました。
これは音声通話が定額になり話し放題となったわけですが、電話をほとんど利用しないでデータ通信が多い人にとっては実質値上げとなりました。
また、データ通信容量も7GBだったものが、容量ごとに料金が設定されました。
電話を多く使い、データ通信をあまり使わない人は安くなりましが、ほとんどのユーザは電話よりデータ通信を多く使うのではないでしょうか?
その後、音声通話1回の時間を5分以内であれば料金の発生しないライトプランを発表していますが、それでも基本料金は月額1,700円です。
通話しないのであれば、データ通信専用SIMもある
そもそも、大手キャリアに比べて、データ通信容量あたりの料金も格安に設定されていますが、通話しないのであれば、データ専用SIMを使う事によって、大手キャリアのような基本料は必要ありません。
音声通話が必要な場合、音声通話を付加する形で700円程度の基本料金がかかります。
通話料金は、含まれてなく、従量制となり、30秒で20円程度の料金がかかるので、通話の多い人は安くならない可能性もあります。
ここでいう通話とは、従来の3G音声通話のことです。
データ通信専用SIMでもIP電話サービスや無料通話アプリを使って、通話は可能です。
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2年縛りがない、プランの変更が容易
大手キャリアの場合、2年単位の契約をすることによって、分割で端末料金を支払い、通信費が割り引かれ、実質的に端末を安く手に入れられるという契約でした。
途中で解約すると、端末の割引もなくなり精算しなければならず、解約料もかかり、大幅に損になるため、途中で解約はなかなかできませんでした。
格安SIMでは、契約期間に縛りがないことが多いので、条件の良いSIMが出てきたら、乗り換えたり、プランも豊富なので、データ使用量の増減によって別のプランに乗り換えることもできます。
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海外で使う場合、安く使える
大手キャリアの場合、海外で使う場合はローミングで使いますが、SIMフリーの端末であれば、渡航先でプリペイドのSIMカードを購入し、セットして使えば料金を抑えられます。
格安スマホ、格安SIMのデメリット
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SIMフリーの端末は高い
キャリアの端末は、通信料金とセットで「実質0円」などの割引があるが、SIMフリー端末は割引がなく、一括で購入するので高くなっている。
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通信速度が遅くなる場合がある
MVNOは大手キャリア(主にドコモ)のネットワークを借りて使用しているのでエリアや基本的なスペックは同等ですが、通信速度はユーザ数などによって変わるので、使用するユーザが多い時間帯などに、遅くなる場合があります。
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大手ショップのような丁寧なサポートはない
MVNOはネット販売が多く、店舗のあるMVNOは少ないので、大手キャリアの窓口のようなサポートは期待できません。
初期設定などは自分で行う必要があり、うまくいかない場合、メールでやりとりしたり、ネットから解決方法を自分で探したりしなければなりません。
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キャリアメール、キャリア決済サービスが使えない
スマホになって、PCメールも受信できるので、キャリアメールが必要か?とは思いますが、今までのような、〜@docomo.ne.jp、〜@ezweb.ne.jp、〜@softbank.ne.jpなどのキャリアメールは使えません。
iPhoneであれば、iCloudのメール、〜@icloud.comが使えます。
他では、GmailなどのPC用のメールを設定して使います。
キャリアが行っている決済サービス、例えば「auかんたん決済」などのサービスは使えません。
